キーワード解説
ハローワーク
ハローワークとは、国が求人・求職の雇用情報を集め、無料の職業紹介を行う公的職業紹介機関(行政機関)のことで、全国各地に設置されています。
正式名称は「公共職業安定所」で、職安とも略されます。
ハローワークでは職業紹介以外に、職業指導、雇用保険などの業務を担っています。
仕事を辞めた人はハローワークで基本手当(いわゆる失業保険または失業手当)の受給手続きを行います。
基本手当の受給手続きは、自宅の住所を管轄するハローワークでしかできませんが、仕事を探すのは全国どこのハローワークでも利用できるようになっています。
仕事を探している人であれば、雇用保険に加入していなかった人でも無料で利用することができます。
ハローワークは失業中の人はもちろんですが、在職中から利用することができます。
一部のハローワークは土曜日も開いているところがあります。
ハローワークのサービス
ハローワークでは、求職者向けに「窓口での職業相談・職業紹介」「雇用保険の給付」「仕事についての情報提供」などのサービスを行っています。
事業主向けには、「人材の紹介」「雇用保険の適用」「助成金・給付金の支給」などのサービスを行っています。
ハローワークを利用する手続き
ハローワークを利用して求職活動を行うには、求職申込みの手続きが必要となります。
求職申込みの手続きは、ハローワークに出向いて手続きをする方法と事前に自宅のパソコン等で求職情報を仮登録してからハローワークで手続きをする方法があります。
- ハローワークに出向いて手続きを行う
・ハローワーク内に設置されたパソコンで求職情報を仮登録してから窓口で求職申込み手続きをする
・ハローワークにある求職申込書に記入して、窓口で求職申込み手続きをする - 自宅のパソコン等で事前に求職情報を仮登録してから、ハローワークに出向いて手続きを行う(仮登録から14日以内)
ハローワーク受付票
相談窓口で求職申込みの手続きをして、「ハローワーク受付票」を受け取るとハローワークを利用して求職活動を行えるようになります。
ハローワーク受付票には、求人情報を検索する際に必要となる求職番号が記載されています。
ハローワーク受付票を提示すれば、どこのハローワークでも利用できます。
1ヵ所で求職申込みの手続きをしておけば、ほかのハローワークでの手続きは必要ありません。
求職申込みの有効期限は最大3ヵ月です。
最終月にハローワークの利用があれば自動的に1ヵ月ずつ延長になります。
ハローワークでの求職活動の流れ
- 求職の申し込み
- 求人情報の検索・参照
- 求人票を相談窓口に提出
- 担当者が求人情報を企業へ確認
- 応募方法、面接日などの確認・調整
- 履歴書・職務経歴書などを送付して応募
- 指定の場所で面接
ハローワークインターネットサービス
ハローワークの求人情報は「ハロワークインターネットサービス」を利用して検索します。
ハローワーク内のパソコンから検索した場合も、自宅のパソコン等から検索した場合も、同じ求人情報が表示されます。
「雇用形態」「雇用期間」「就業場所」「職種」などの条件から検索して絞り込んでいきます。
すべての条件を入力する必要はなく、譲れない条件を優先的に入力します。
求人票のデータ
検索した求人情報一覧から応募したい求人があれば、求人票を印刷して相談窓口に提出します。
職業相談を受けると、応募したい企業へ紹介状を発行してもらえます。
- 求人番号等
- 求人事業所
- 仕事内容
- 賃金・手当
- 労働時間
- その他の労働条件等
- 会社の情報等
- 求人に関する特記事項
若者の就職支援窓口
求職者全体を対象とした支援ではなく、特定の層を対象としてニーズに合ったきめ細かな支援をする専門型ハローワークやハロワーク関連施設があります。
- 新卒応援ハローワーク
大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や、これらの学校を卒業した人が対象 - わかものハローワーク
正社員就職を目指す若者(おおむね45歳未満)が対象 - ジョブカフェ
都道府県が主体的に設置する若者の就職支援をワンストップで行う施設
厚生労働省でも、都道府県の要望に応じてジョブカフェにハローワークを併設し、職業紹介等を行うなど、都道府県と連携しながら支援に取り組んでいる - 地域若者サポートステーション(サポステ)
若者就職支援を行う厚生労働省の委託機関
子育て就職支援窓口
子育てをしながら就職を希望する人のための専門型ハローワークとしてマザーズハローワークがあります。
子ども連れでも来所しやすい環境を整えています。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス