不動産会社(開発・仲介・管理)の転職業界研究


不動産業界は国民総生産の大きな比率を占める重要な産業です。住宅や建設業界とも関わりが深く、内需に大きく貢献しています。

不動産会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

不動産業界の最新動向(2020年)

不動産業界とは

不動産業は「開発」「分譲」「賃貸」「流通(仲介)」「管理」の分野に分けることができます。

開発分野

宅地開発、都市開発、オフィスビル開発、マンション開発、戸建て開発、商業施設開発、ホテル開発、リゾート開発などがあります。

分譲分野

宅地分譲と住宅分譲があり、住宅分譲にはマンション、戸建て、リゾートマンション、別荘などが含まれます。

賃貸分野

賃貸物件には、オフィスビル、商業施設、マンション・アパート、戸建て、別荘。駐車場などがあります。

流通(仲介)分野

不動産販売代理や不動産賃貸代理などの「不動産代理業務」と不動産売買仲介や不動産賃貸仲介の「不動産仲介業務」があります。

管理分野

土地管理、ビル管理、マンション管理、別荘管理、駐車場管理などがあります。

不動産会社

大規模開発を手掛ける「不動産デベロッパー」、土地・住宅を販売する「不動産販売会社」、売買・賃貸の「仲介会社」、建物管理を代行する「管理会社」などで構成されています。

オフィスビル需要の稼働率は高く、業績は好調です。今後は人口減少の影響が避けられないと見られているため、海外展開にも力を入れています。

三井不動産

国内最大手。総合的に強いデベロッパー。東京・日本橋、日比谷などの再開発推進役です。

  • 従業員数:19,081人
  • 平均年齢:41歳

三菱地所

東京・丸の内のオフィス街が地盤。「大手町・丸の内、有楽町」再開発プロジェクトを展開中です。

  • 従業員数:9,439人
  • 平均年齢:41歳

住友不動産

分譲マンション開発戸数で首位。東京都心のオフィスビル賃貸が主力です。

  • 従業員数:13,238人
  • 平均年齢:43歳

東急不動産ホールディングス

住宅分譲、ビル賃貸、レジャー施設など多角展開。東急電鉄と渋谷駅周辺を再開発中です。

  • 従業員数:21,976人
  • 平均年齢:44歳

野村不動産ホールディングス

住宅事業の比率が高く、分譲マンションが主力です。

  • 従業員数:6,980人
  • 平均年齢:45歳

東京建物

芙蓉グループ。東京・八重洲地区を再開発中です。

  • 従業員数:5,094人
  • 平均年齢:42歳

森ビル

大型複合施設の開発を推進。複合開発を手掛ける総合デベロッパーですが、上場はしていません。

不動産仲介

不動産仲介では中古マンションの成約件数が伸び、好調です。リノベーション住宅販売を拡大する動きも見られます。

売買仲介

  • 三菱不動産リアルティ:業界最大手「三井のリハウス」
  • 住友不動産:「ステップ」ブランドを展開
  • 東急リバブル:東急不動産ホールディングス系列

賃貸仲介

  • 大東建託グループ:サブリース最大手
  • ミニミニグループ:家具家電付物件
  • 東建コーポレーション:中部地方が地盤

不動産管理

大手不動産各社は系列の管理会社を抱えています。オフィスビルなどの増加で管理受託収入は増加傾向です。

マンション管理

  1. 日本ハウズイング
  2. 大京アステージ
  3. 東急コミュニティー
  4. 三菱地所コミュニティホールディング
  5. 長谷工コミュニティ
  6. 大和ライフネクスト
  7. 三井不動産レジデンシャルサービス
  8. 合人社計画研究所
  9. 住友不動産建物サービス
  10. コミュニティワン
  11. 日本総合住生活
  12. 野村不動産パートナーズ
  13. 穴吹コミュニティ

不動産業界の業績ランキング

不動産賃貸

順位 企業名 営業収益(百万円)
1 三井不動産 1,751,114
2 三菱地所 1,194,049
3 住友不動産 948,402
4 野村不動産 442,426
5 ヒューリック 289,618
6 イオンモール 288,111
7 東急不動産 279,884
8 東京建物 266,983
9 森ビル 192,911
10 NTT都市開発 166,800
11 新日鉄興和不動産 106,276
12 阪急阪神不動産 95,571
13 ルミネ 75,832
14 サンケイビル 69,009
15 森トラスト 64,152
16 東神開発 52,312
17 アトレ 47,289
18 日本土地建物 46,426
19 ダイビル 40,400
20 平和不動産 32,698

不動産仲介

順位 企業名 営業収益(百万円)
1 三井不動産リアルティ 133,543
2 東急リバブル 99,996
3 住友不動産販売 72,730
4 大京穴吹不動産 58,051
5 日本住宅流通 42,288
6 エイブル 40,491
7 長谷工ライブネット 32,968
8 野村不動産アーバンネット 31,048
9 セキスイハイム不動産 29,684
10 ケン・コーポレーション 27,374
11 三菱地所リアルエステートサービス 25,584
12 三井ホームエステート 25,406
13 三井住友トラスト不動産 20,426
14 東京建物不動産販売 19,733
15 三菱UFJ不動産販売 19,586
16 みずほ不動産販売 15,813
17 ニッショー 13,268
18 大成有楽不動産販売 12,266
19 スターツピタットハウス 11,220
20 ハウスコム 10,822

不動産管理・ビルメンテナンス

順位 企業名 収入高(百万円)
1 イオンディライト 295,839
2 NTTファシリティーズ 250,960
3 共立メンテナンス 152,021
4 東急コミュニティー 120,714
5 日本ハウズイング 105,552
6 日本管財 96,478
7 大成有楽不動産 93,752
8 野村不動産パートナーズ 82,372
9 大和ライフネクスト 79,065
10 JR東日本ビルテック 68,257
11 日本メックス 60,209
12 大京アステージ 55,466
13 鹿島建物総合管理 54,632
14 太平ビルサービス 51,454
15 三菱地所コミュニティ 50,359
16 オリックス・ファシリティーズ 50,267
17 アサヒファシリティズ 47,306
18 住友不動産建物サービス 44,981
19 三井不動産レジデンシャルサービス 43,411
20 星光ビル管理 39,337

(帝国データバンク『業界動向2019-Ⅰ』より)

不動産業界の採用市場

不動産業界の求人・転職

不動産業界の営業系求人は第二新卒の採用に積極的です。大手各社も未経験者を積極採用しています。入社後の研修や宅建など専門資格取得支援も整っていますので、業界経験がなくてもチャレンジしやすい状況になっています。

不動産業界で求められるのは、コミュニケーション力や顧客志向の提案力です。転職後は、不動産・金融の専門知識など、幅広く活用できるスキルと知識を身につけることができます。

不動産取引業の給与

区分 20~24歳 25~29歳 40.1歳(平均)
所定内労働時間 168時間 168時間 166時間
残業 13時間 16時間 10時間
月収 254,900円 290,500円 371,900円
年間賞与等 335,800円 811,500円 1,237,900円
年収 3,394,600円 4,297,500円 5,700,700円

(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より)

転職のためのスキルアップ


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利用者の声

一番役に立ったのはもちろん、充実した講義動画です。ただ参考書を読むのではなく、動画という形式で学習することでよりわかりやすく理解できましたし、何回も繰り返し観ることで、視覚・聴覚においても記憶が定着できました。

まとめ

不動産業界の活躍のフィールドは、土地開発、販売、仲介、リフォーム、建物管理、資産価値向上を担うプロパティマネジメントなど多彩です。仲介では未経験から店舗マネージャーを育成する企業が増えています。

若手でも実績次第でスピーディな昇給・昇格を実現しやすいことが不動産業界の魅力です。

不動産業界・開発事業で有利なおすすめ資格
不動産の有効活用や再開発など、事業を計画し、進めていくためには専門的な知識が必要になります。生活者の多様化や高齢化などに伴い専門家のニーズが高まっています。
転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2020年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2019年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

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