カラーコーディネーター検定試験は、仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験です。
ビジネスシーンで活かすことができる公的資格のカラーコーディネーターについて、試験内容と勉強法をご紹介します。
カラーコーディネーター検定の試験内容
カラーコーディネーター検定試験
カラーコーディネーター検定試験は、実践的な色彩の知識を身につけることで、色の持つ効果をビジネスシーンに活かすことができるようになります。
2020年から試験内容が変更になり、これまでの1級・2級・3級の試験から新たにスタンダードクラス・アドバンスクラスの2つの試験に変わります。
受験資格
制限なし
※スタンダードクラスとアドバンスクラスの併願受験も可能
試験日
6月と11月、もしくは12月
試験地
北海道から沖縄まで全国のエリア
スタンダードクラス
色の表現方法など、基礎知識を理解していること
- 出題方法:マークシート方式
- 出題範囲:日常からみた色彩の基礎知識
- 試験時間:2時間
- 合格基準:100点満点の70点以上
・色を自在に操る方法
・きれいな配色をつくる
・色を美しく見せる光のマジック
・背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう
・色で売り上げをアップするために
アドバンスクラス
色の基礎知識をもとに、様々な現場で必要とされる知識・技能を発揮できること
- 出題方法:マークシート方式
- 出題範囲:ビジネスにおける色彩の活用事例
- 試験時間:2時間
- 合格基準:100点満点の70点以上
・色の見えの多様性とユニバーサルデザイン
・色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ
・色彩と照明計画
・表色系と測色方法及び色彩管理の手法
・安全色彩
・製品の色彩調査手法ー色彩分析と心理評価
・さまざまな配色用語と実際
・ファッションカラーと色彩計画の諸条件
・メイクアップ製品の色彩設計・管理とカラーコーディネーション
・インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション
・プロダクツの色彩的特徴
・環境色彩
・効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術
・近現代のデザインとカラーの歴史
・ファッションカラーの変遷と時代背景
合格率(改定前)
- 1級:30%程度
- 2級:45%程度
- 3級:75%程度
問い合わせ
東京商工会議所
検定が活かせるビジネスシーン
- ファッションデザイン
- カラーコンサルタント
- 商品デザイン・ディスプレイ
- 建築・内外装デザイン
- 広告・Webデザイン
社会人受験者の業種
- サービス業
- 建設業
- 製造業
- 小売業
- 卸売業
カラーコーディネーター検定試験と色彩検定の違い
カラーコーディネーター検定試験と同様に色彩検定も色彩について専門的に学べる資格です。似ているように思える資格ですが、どちらを取ればよいのでしょうか?
それぞれの資格や試験の特徴を理解して、自分の目的に合わせて取得すると、より効果的に活用することができます。
検定の比較
比較 | カラーコーディネーター | 色彩検定 |
主催 | 東京商工会議所 | 公益社団法人 色彩検定協会 |
特徴 | デザイン、建築関係など工業分野に強み | 服飾関係などファッション分野に強み |
試験 | どちらかというと理論を重視 | どちらかというとセンスを重視 |
受験者 | 社会人の受験者が多い | 学生の受験者が多い |
受験者数 (2019年2級) | 3,082人 | 10,639人 |
合格率 (2019年2級) | 35.1% | 67.4% |
カラーコーディネーター検定試験の勉強法
カラーコーディネーターの資格取得
カラーコーディネーターの資格を取得するには、独学や資格・通信講座で勉強する方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の状況やかけられる時間、費用などに合わせて選択することになります。
テキストと問題集を繰り返す独学でも合格は可能ですが、独学に不安があったり、効率的に学習を進めたい場合には、資格・通信講座やセミナーなどに参加するのも選択肢のひとつです。
カラーコーディネーター検定試験のスタンダード公式テキスト
まとめ
私たちは日常生活のなかで、無意識のうちに色から大きな影響を受けています。色彩の効果や役割を重視する企業は増加していますので、色彩について専門的に学び、身につけた知識は、さまざまな分野で幅広く活用することができます。
カラーコーディネーター検定試験は、仕事で活用できる資格ですので、自分の方向性に合わせて、さらに販売士(リテールマーケティング)やインテリアコーディネーターなど専門性を高める資格を取得することで、より活躍の場を広げることができるでしょう。


