中食・デリバリーの業界研究


デパ地下やスーパーなどの総菜(惣菜)や持ち帰り弁当などの中食は、単身世帯や共働き世帯の増加を背景として日常の食生活に定着しました。

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、デリバリやテイクアウト需要が増え、中食市場には追い風となっています。

中食・デリバリーの転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

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中食・デリバリー業界の最新動向(2021年)

中食とは

中食は、自宅で調理して食事をする「内食」と飲食店などで食事をする「外食」の中間に位置し、惣菜や持ち帰り弁当、宅配食など調理した食品を販売しています。

中食の例

  • デパ地下・駅ナカの惣菜売り場
  • 総合スーパー・食料品スーパーの惣菜売り場
  • コンビニの惣菜売り場
  • 惣菜の専門店
  • 持ち帰り寿司店
  • 持ち帰り弁当店
  • 宅配ピザ(統計上は外食に含まれることが多い)

総菜(惣菜)チェーン

惣菜の需要は増加していますが、コンビニや外食業界など、中食需要を強化する異業種との競争も激化しています。

ロック・フィールド

惣菜チェーン。中食を代表する企業です。「RF1」「神戸コロッケ」などを展開しています。

  • 従業員数:1,593人
  • 平均年齢:37歳

柿安本店

「柿安ダイニング」など。洋風惣菜から弁当、和菓子まで幅広く展開しています。

  • 従業員数:1,052人
  • 平均年齢:40歳

持ち帰り弁当

路面店中心の持ち帰り弁当チェーンはオフィス街に多くの店舗を展開しています。専門店では駅ナカや空港への出店も増えています。

プレナス

「ほっともっと」「やよい軒」を展開しています。ほっかほっか亭のFCから離脱。

  • 従業員数:1,725人
  • 平均年齢:40歳

ハークレイ

「ほっかほっか亭」などを展開しています。

  • 従業員数:447人
  • 平均年齢:40歳

オリジン東秀

イオンの子会社。「オリジン弁当」などを展開しています。

  • 従業員数:576人

持ち帰り寿司

持ち帰り寿司は中食の定番商品です。持ち帰り寿司チェーンでは宅配やテイクアウト需要の取り込みを狙っています。

京樽

「京樽」「三崎港」などを展開しています。

  • 従業員数:526人

小僧寿し

持ち帰り寿司大手。テイクアウト需要を追い風に赤字脱却を目指します。

  • 従業員数:58人

宅配ピザ

宅配ピザは中食と外食の線引きが難しく、あいまいなゾーンに位置しているといえます。

宅配ピザチェーン

  • ドミノ・ピザ・ジャパン:「ドミノ・ピザ」
  • フォーシーズ:「ピザーラ」
  • 日本ピザハット:「ピザハット」

宅配代行

宅配代行プラットフォームは、新型コロナの巣ごもり需要で急成長しました。

宅配代行プラットフォーム

  • Uber Japan:「Uber Eats」
  • 出前館:「出前館」

事業給食

医療・介護施設やスポーツ施設、社員食堂などの料理提供、受託事業を行っています。

フードサービス

  • 日清医療食品
  • エームサービス
  • 西洋フード・コンパスグループ
  • グリーンハウス
  • LEOC
  • 富士産業

中食・デイバリー業界の売上高ランキング

中食・デリバリー

順位企業名売上高(百万円)
1プレナス153,914
2タイヘイ57,381
3ロック・フィールド50,978
4オリジン東秀47,381
5フォーシーズ46,530
6ハークスレイ45,952
7柿安本店44,342
8ドミノ・ピザジャパン37,194
9ネットランド31,736
10グリーンハウスフーズ28,000

事業給食

順位企業名売上高(百万円)
1日清医療食品245,031
2エームサービス126,366
3西洋フード・コンパスグループ91,210
4グリーンハウス83,864
5LEOC81,066
6富士産業79,328
7魚国総本社66,189
8メフォス55,452
9日本ゼネラルフード38,651
10富士フードサービス34,673

(帝国データバンク『業界動向2020-Ⅱ』より)

中食・デリバリー業界の採用市場

中食業界の職種・資格

中食業界では、商品の開発から店頭に並ぶまで多くの人が関わっています。企画とメニュー開発はアウトソーシングも行われています。

本社・本部

本社・本部では自社の戦略を考え、ビジネスプランを検討・立案します。

マーケッター

マーケッターは企画段階で市場調査や生活者調査を行い、新しいコンセプトを考えることが仕事です。

フードコーディネーター

フードコーディネーターはメニュー開発や販促提案を行います。マーケッターと重なる部分もあります。

管理栄養士・栄養士

管理栄養士・栄養士はメニューや商品開発に携わります。バイヤーが栄養士の資格を持つことも多くなっています。

バイヤー

デパ地下のバイヤーはテナントを探し出し、出店交渉から開店につなげたり、各テナントの管理を行います。スーパーのバイヤーは売り場の責任者として、スーパーの社員が配属されます。

スーパーバイザー

チェーン店のスーパーバイザーは本部と店舗のパイプ役です。複数の店舗を担当して、本部の戦略や方針を実現させます。

店長

それぞれのテナントには店舗をマネジメントする店長が置かれます。惣菜メーカーであれば一般的に本部採用の社員が配属されます。

飲食・食品業界で有利なおすすめ資格
飲食・食品関連の資格はたくさんありますが、転職・就職に必須の資格があるわけではありません。それでも、スキルアップをアピールできる資格は、飲食・食品業界の転職・就職で有利になります。

中食業界の求人・転職

中食は今後も成長が期待される業界です。企画からメニュー開発、製造、物流、販売とさまざまな領域で専門家が求められています。

必ずしも資格や免許が必要なわけではありませんが、食や栄養、調理に関する知識はどの職種でも必要とされるでしょう。

持ち帰り・配達飲食サービス業の給与

区分20~24歳25~29歳44.2歳(平均)
所定内労働時間168時間168時間167時間
残業18時間21時間15時間
月収218,500円242,500円243,700円
年間賞与等221,500円376,900円336,000円
年収2,658,000円3,286,900円3,260,400円

(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より)

20代・第二新卒の転職支援

まとめ

中食市場は今後も拡大が続くと見込まれますが、競争が激化するコンビニ外食業界との差別化が課題となります。

特徴ある商品やデリバリーサービスの拡充、運営の効率化などの取り組みが求められます。

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