人事・総務職の転職には、管理部門特有の転職ノウハウが必要になります。
大企業の人事担当には専門性が求められ、総務など管理部門として複数の業務を担当することが多い中小企業やベンチャー企業では幅広い経験を持つ人材が求められる傾向があります。
どのような経験を積みたいか、キャリアの方向性に合わせて、転職先を決めることが大切です。
人事・総務職に強い転職エージェント
人事・総務職で希望のキャリアを実現するためには、人事・総務職の求人紹介に強い転職エージェントを上手に活用して、満足度の高い転職につなげることをおすすめします。
人事・総務職のよりよいキャリアをサポートする転職エージェントをランキングでご紹介します。
人事・総務職の転職支援おすすめランキング
利用者の声

32歳 男性
「色々な職種を経験してきましたが、今回MS-Japanにご紹介いただいた会社では、もっとも志向の強い人事・総務に携われることができ、本当に嬉しく思っています。また、人事制度・株主総会運営などコアになる業務にも携われることで、大幅なキャリアアップが図れることと期待しています。」
(MS-Japan)

「書類選考は無事通過し、時間をかけてアピールトークを準備しました。対策は万全だと思っていたんですが、模擬面接をしてもらうと、至るところで突っ込まれて焦りました。模擬面接で指摘された欠点は、当日までに直しました。結果、無事に内定。人事経験が生かせるとはいえ、異業種への転職なので、一から学ぶことは山ほどあります。新しい風土の中で、自分がどう成長していけるのか、とても楽しみです。」
(リクルートエージェント)

32歳 女性
「最初の面談でとても細かく転職理由ややりたい仕事を聞いて下さり私の意向を反映した求人や職種をアドバイスして下さった。」
(パソナキャリア)
引用:各エージェントサイトより
エージェントサービスを利用する流れ(例)
転職エージェントのサービスを利用するには、Webサイトからの登録・申込みが必要になります。
Web登録・申込み
Webサイトのフォームから登録をします。
登録すると、各種の転職支援サービスを利用できるようになります。
面談・ヒアリング
Web登録後にキャリアアドバイザーと面談(Webを含む)をします。
これまでの経験や希望を踏まえて、よりよいキャリアデザインや転職プラン、具体的な求人情報が提供されます。
専門性の高いエージェントを利用するとスムーズです。
求人紹介
ヒアリングの内容を踏まえて、希望に合った求人が紹介されます。
求人内容に関しては、キャリアアドバイザーからより詳しい説明を聞くことができます。
求人情報サイトからだけでは得ることが出来ない企業風土や部署の人員構成等を知ることができます。
希望やキャリア、タイミングが合わない場合には、求人紹介が少ない可能性もあります。
複数登録して、求人情報を収集することをおすすめします。
選考・面接
応募したい求人にはエージェントから推薦されます。
書類選考を通過すると、面接に進みます。
面接前には改めて求人内容の詳細説明や面接に臨むためのアドバイスなどのサポートを受けることもできます。
内定・入社フォロー
入社にあたり必要な準備をサポートしてもらえます。
自分からは聞きにくい給与や待遇などの内容・条件は、エージェントが代行して交渉してくれます。
人事・総務職の転職市場
人事・総務の業務
人事・総務職の仕事は幅広く、業種や組織の規模により求人ニーズも大きく変わってきます。
転職活動では、求められている職務能力を的確に把握できるかどうかが重要になります。
人事系の主な職務
- 人員計画・採用計画
- 異動・配置
- 昇給・昇進・昇降格(人事評価)
- 給与や退職金、労働時間など労務管理
- 労働組合との労使交渉
- 給与計算・社会保険手続き
- 人事制度の企画・立案・導入
- 新卒や中途の採用活動
- 社内研修全般 など
総務系の主な職務
- 固定資産管理
- リース・レンタル取引
- 福利厚生
- 株主総会対応
- ISO推進
- ファシリティマネジメント
- 警備・保安対策
- リスク管理 など
求められる能力
- コミュニケーション能力
- 企画立案・推進力
- 経営感覚
- 戦略的な知識・思考力
- 従業員に対する共感力
- トラブル対応力
- モラル
- 実務処理能力
- 情報収集力 など
人事・総務に役立つ資格
人事・総務職の採用における大学の専攻は文系・理系不問です。
労働関係の法律を扱う人事部門では、法学部出身が多少有利といえます。
人事・総務職は、20代で目に見える実績をアピールするのは難しい職種ですので、応募条件にはなっていなくても、業務に関連する資格は転職のアピール材料になります。
社会保険労務士
社会保険労務士は労働および社会保険に関する各種書類の作成、申請手続きを行う国家資格です。
人事・総務などの管理部門では、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険の手続きや賃金体系、就業規則、労務管理などの業務に直結します。
衛生管理者
一定数以上の労働者を使用する事業場においては、労働条件、労働環境の衛生的管理を行う衛生管理者の選任が定められています。
事業所で働く人の安全と健康を守ることは、あらゆる業界・業種で必要なことですので、人事・総務担当として活用できます。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは職業の選択、職業生活設計、職業能力の開発および向上に関する相談に応じ、助言や指導を行います。
企業では従業員の適性、能力、経験などに応じた能力開発やキャリアデザインをサポートするスキルとして有効です。
メンタルヘルス・マネジメント
企業ではメンタルヘルス不調による休職や離職が増加しています。
働く人たちがその能力を発揮し、仕事や職場で活躍するためには、的確な心の健康管理(メンタルヘルス・マネジメント)の取り組みが重要になっています。
メンタルヘルスケアに関する知識や技術は、人事・総務担当としての能力を示すことができます。
産業カウンセラー
働く人の相談に応じて、助言したりメンタルケアをする仕事です。
企業では従業員のメンタルヘルス対策の重要度が高くなっていますので、メンタルヘルスケアに携わる人事・総務部門などの転職でアピール材料となります。

人事・総務の転職ノウハウ
採用選考が他の職種と同じ内容であったとしても、人事・総務職には職種として期待されるポイントがあります。
同じ職種の転職であっても、業種や組織の規模が違えば求められるものは変わってきますので、求人ニーズを把握して、貢献できる強みをしっかりアピールすることが大切です。
アピールポイント
- 経験者として短期間で戦力になれること
- 職種未経験でも業界経験があること
- 異業種の転職でも業界や企業について研究していること
- 業務経験や専門知識があること
- 求められている職務能力に達していること

まとめ
企業の人事・総務職は人材ビジネス業界からの転職も活発です。
人事・総務などの管理部門は人材ビジネスサービスとの窓口となることが多く、常に近い距離で仕事をしているからです。
企業との信頼関係を構築している転職エージェントが人事・総務職の求人紹介に力を発揮します。



【参考】
・総務省「統計基準等」
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス
・各エージェントサイト