転職エージェントは、企業の求人と転職を希望する人とをマッチングするサービスを行っています。
さまざまな転職エージェントがあり、多くの転職希望者が利用しています。
20代・第二新卒にとっても、転職エージェントはキャリアの可能性を広げてくれる欠かせない存在になっています。
転職におけるエージェントサービスの利用が一般的になった今、転職活動のスタートでは、どのサービスを選ぶのかが重要といえます。
自分と相性の良い転職エージェントを選んで、上手につきあうことが大切になっているのです。
転職エージェントの選び方
転職エージェントのサービス
転職エージェントとは、民間の職業紹介会社のことです。
転職エージェントは、求人企業の依頼により、適した人材を紹介します。
登録者のなかから候補者を選んで紹介する登録型と、スカウトやヘッドハンティングなどで探し出して紹介するサーチ型とがあります。
多くの転職エージェントは登録型です。
求人企業は、成功報酬として紹介手数料を転職エージェントへ支払いますので、転職希望者は無料でサービスを利用することができます。
サービスの概要
- 登録・スカウト
- コンサルティング
- 求人紹介
- 応募
- 就職・転職(雇用契約)
サービスのメリット
- 非公開・好条件の求人紹介がある
- 詳細な企業情報を入手できる
- エージェントの推薦で応募できる
- キャリアアドバイザーの転職サポートがある
- 企業とのやり取りを代行してくれる など
求人サイトとの違い
求人サイトでは掲載されている求人情報を自ら検索して、直接応募するスタイルが基本です。
応募企業とは直接やり取りをして、面接の日程調整や入社の条件交渉なども自分で行います。
求人サイトでは、自分が見つけた求人に自由に応募することができますが、自分だけでは見つけられない非公開求人を紹介してもらうことはできません。
スカウト機能のある求人サイトでは、求人企業の紹介もあります。
総合型転職エージェント
総合型転職エージェントは、デパートのように多くの業種・職種の求人に対応しているエージェントサービスです。
総合型転職エージェントは、いろいろな可能性からキャリアを検討したい人におすすめです。
まずは2社程度、登録してみるのがよいでしょう。
総合型転職エージェントのメリット・デメリット
総合型転職エージェント(例)
- マイナビエージェント
- dodaエージェントサービス
- リクルートエージェント
- パソナキャリア など
専門・特化型転職エージェント
専門・特化型エージェントは、業種や職種、年齢などある領域に特化して、専門性の高いサービスを提供するエージェントです。
自分が希望する業種や職種がはっきりしている人、該当するサービスの対象となる人は必ず登録することをおすすめします。
特化型転職エージェントのメリット・デメリット
特化型転職エージェント(例)
- 医療職の転職エージェント(医師・薬剤師・看護師・リハビリ職等)
- 保育士の転職エージェント
- 介護職の転職エージェント
- エンジニアの転職エージェント
- クリエイティブ職の転職エージェント
- 第二新卒向け転職エージェント など
転職エージェントとのつきあい方
転職エージェントの担当
転職エージェントは業務ごとに担当があります。
担当ごとにコンサルタントが分かれている場合や一貫して担当している場合があります。
営業担当
求人企業と直接対応する担当です。
求人の開拓をして、依頼を受け、人材を紹介します。
営業担当が求人企業との窓口になりますので、候補者の紹介から面接の同行、条件交渉などを行う場合があります。
登録・マッチング担当
転職希望者の登録手続きや求人企業のニーズに合う人材を検討する担当です。
面接やスキルチェック、適性診断を行い、候補者を決定します。
コンサルティング
候補者に応募書類の作成や面接対策などのサポートをする担当です。
選考通過率アップに役立つノウハウの提供やアドバイスを行います。
転職エージェントを利用する流れ
多くの転職エージェントでは、コンサルタントなどの担当が転職希望者の対応を行っています。
エージェントとの関係は、担当するコンサルタントとの相性も影響しますので、与える印象やコミュニケーションが重要になります。
エージェントとの面談準備
エージェントとの面談前には、職務の棚卸しをして、これまでの経験やスキル、強みをわかりやすく説明できるようにしておきましょう。
譲れない条件と希望条件など優先順位を整理しておくと、面談をスムーズに進められます。
エージェントとの初回面談
エージェントとの初回面談では、コンサルタントにおすすめ人材という印象をもってもらうことが可能性を広げるコツです。
「転職をまだ決めていない」「相談したいだけ」であっても、自分の強みを十分理解してもらえるよう積極的な姿勢で臨みましょう。
エージェントへの対応
求人は日々動いていますので、タイムリーなレスポンスが必要とされます。
エージェントとのミーティング、面接日時の調整など時間がかかればかかるほど、求人環境が変化し、求人が充足してしまう可能性が高まります。
エージェントへの連絡
面接後のコミュニケーションで印象をよくすることも大切です。
他の応募者をリードできる可能性があります。
- 面接後の感触、入社意思
- 面接で共感した内容
- 経験が活かせること、未経験でもチャレンジしたいこと
- 企業や職務に関する懸念点
- 希望年収や入社可能時期
転職エージェントとの関係
忙しい在職中の転職活動では、タイミングを逃すと、面接が大幅に先になったり、他に候補者が出てきたりすることが考えられます。
求人企業の状況を考え、スピーディー、タイムリーな対応が好感度や信頼度を高め、親身なサービスを受けられるコツです。
逆に登録者数が多い大手では、登録しても連絡が来ない、連絡が遅いという可能性もあります。
登録してそのままにしておくのではなく、状況確認の連絡を入れるのがよいでしょう。
つきあい方のポイント
- 相談だけであっても積極的な姿勢で臨む
- スピーディー、タイムリーな対応を心掛ける
- 相性の良いエージェントを見極める
転職エージェントの活用
それぞれのエージェントには強みがあります。
受けられるサービスにも特徴がありますので、自分の方向性に合ったエージェントを見つけて、上手に活用することが大切です。
利用するサービスの確認
- 求人の対象は自分のキャリアと合っていますか?
- 希望する業界や職種の情報に精通していますか?
- 希望するサービスを受けられますか?
- 紹介実績は高いですか?
- エージェントとの相性は良いですか?
まとめ
転職市場には自分だけでは見つけられない仕事や魅力的な企業がたくさん存在します。
そのような求人に出会うためには、転職エージェントの利用が欠かせません。
転職は人生の大きな分岐点。
自分だけで活動するのではなく、自分が希望する業界や職種に精通したプロのサービスを上手に活用することで、キャリアの可能性が大きく広がります。
複数検討して、自分のキャリアをしっかりサポートしてくれる転職エージェントを選びましょう。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・一般社団法人人材サービス産業協議会