薬剤師の転職市場は非常に活発です。求人は多く、20代・第二新卒など若手薬剤師のニーズも高くなっています。
社会人経験は短い20代・第二新卒薬剤師ですが、薬剤師の資格を持っていること、短くても実務経験があることは、採用する側にとっては魅力的です。
主な勤務先は調剤薬局や病院・診療所などの医療機関、製薬会社、ドラッグストアなどの小売店舗ですが、働き方は多様化しています。
全体的に転職が活発な薬剤師のキャリアで、薬剤師が希望する転職を実現するためには、薬剤師の転職動向に精通した転職エージェントを利用することが一般的になっています。
はじめての転職や第二新卒薬剤師など若手薬剤師が利用しやすいエージェントの転職支援サービスをランキングでご紹介します。
薬剤師の転職支援
利用者の声
20代 女性
「限られた条件から、通いやすく働きやすい、非常に良いところを紹介していただきました。ネットで自力で探すのは難しく、職場の雰囲気もわかりにくいのですが、その点もサポートして頂けて安心できました。 」
(ファルマスタッフ)
20代 女性
「MRから調剤薬局やドラッグストアに転職すれば年収は下がりますが、それでもキャリアチェンジするなら早い方がいいと思い、転職を決意。薬キャリエージェントに登録しました。その結果、調剤未経験者向けの研修が整っている大手のドラッグストアチェーンの求人を紹介していただきました。」
(薬キャリ)
20代 女性
「登録後すぐに連絡をしていただけ、早い対応がよかったです。思っていたよりも早く転職先が決まり、驚きました。 退職交渉でも相談にのっていただけたので安心しました。」
(マイナビ薬剤師)
27歳 女性
「新卒で入ったところは、薬剤師2人の調剤薬局。内科と整形外科が中心で、すぐに仕事には慣れましたが、変化に乏しく、もっと刺激があり薬剤師として成長できる職場に移りたいと思うように。初めての転職だったので、キャリアアドバイザーには、面接や履歴書の書き方も教わりました。」
(リクナビ薬剤師)
引用:各エージェントサイトより
エージェントサービスを利用する流れ(例)
転職エージェントの転職支援サービスを利用するには、Webサイトからの登録が必要になります。
Web登録・申込み
Webサイトのフォームから登録をします。
登録すると、各種の転職支援サービスを利用できるようになります。
面談・ヒアリング
Web登録後、キャリアアドバイザーと面談(Webを含む)をします。
これまでの経験や希望を踏まえて、よりよいキャリアデザインや転職プラン、具体的な求人情報の提供があります。
キャリアの可能性を広げることができるエージェントの利用をおすすめします。
求人紹介
ヒアリングの内容から希望に合った求人が紹介されます。
求人内容に関しては、キャリアアドバイザーからより詳しい説明を聞くことができます。
選考・面接
応募したい求人にはエージェントから推薦されます。
書類選考を通過すると、面接に進みます。
面接前には改めて求人内容の詳細説明や、面接に臨むためのアドバイスなどのサポートを受けることもできます。
内定・入社フォロー
入社にあたり必要な準備をサポートしてもらえます。
自分からは聞きにくい給与や待遇などの内容、条件はエージェントが代行して交渉してくれます。
薬剤師・メディカル業界の求人
薬剤師の転職は非常に活発です。
働き方は多様化し、人気の勤務先にも変化が見られるようになっています。
病院・診療所など医療機関
病院や診療所などの医療機関では、医師・歯科医師・獣医師の処方せんに基づいて、医療薬品を調剤し、提供しています。
病院勤務は根強い人気がありますが、医薬分業、医療制度改革の流れで、求人は縮小傾向にあります。
調剤薬局
病院勤務に代わって増えているのが調剤薬局です。
よりよい条件を求めて転職市場は活発です。
かかりつけ薬局として地域住民の健康維持・増進に貢献することを強化していますので、意欲の高いかかりつけ薬剤師が求められます。
ドラッグストアなど小売店舗
ドラッグストアでは薬剤師の求人が急増しました。
20代後半で店長格に昇進できるなど若手が活躍できることから、就職人気も高まっています。
製薬会社
製薬会社のMR職が多く、新薬開発のタイミングに合わせて採用ニーズが高まります。
研究職の求人があるのは主にバイオベンチャーです。
CRO(医薬品開発受託機関)
採用意欲は活発で、PV(安全性情報担当)の求人ニーズが高まっています。
注目の勤務先として人気があります。
薬剤師が働く施設と平均年齢
総数 (人) | 29歳以下 (人) | 30~39歳 (人) | 平均年齢 (歳) | |
薬局 | 190,735 | 23,829 | 47,330 | 46.8 |
病院 | 56,585 | 10,219 | 18,751 | 42.1 |
診療所 | 5,878 | 135 | 546 | 58.0 |
介護保険施設 | 1,091 | 9 | 72 | 59.5 |
大学 | 4,902 | 453 | 847 | 48.1 |
医薬品関係企業 | 37,086 | 3,410 | 7,722 | 48.5 |
行政・保健衛生 | 6,927 | 832 | 2,496 | 42.7 |
その他 | 20,486 | 1,131 | 4,319 | 53.4 |
総数 | 323,690 | 40,018 | 82,083 | 46.7 |
(厚生労働省「2022年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」より)
薬剤師の給与
区分 | 25~29歳 | 30~34歳 | 40.3歳 (平均) |
所定内労働時間 | 166時間 | 167時間 | 165時間 |
残業 | 11時間 | 13時間 | 10時間 |
月収 | 343,700円 | 393,500円 | 417,500円 |
年間賞与等 | 582,000円 | 818,700円 | 768,700円 |
年収 | 4,706,400円 | 5,540,700円 | 5,778,700円 |
(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より)
まとめ
勤務する施設の種類や職場によって、薬剤師の仕事は内容が大きく変わってきます。
薬剤師は一生の資格ですので、適性を見極めながら、自分の力を最大限に発揮できるキャリアを積んでいくことが大切になります。
薬剤師の転職では、薬剤師の転職動向に精通した専門の転職支援サービスを利用するのが一般的になっています。
専門のエージェントサービスでは、若手薬剤師のキャリアの可能性を広げるサポートをしてくれます。
それぞれのエージェントには特徴があり、強みが違います。
自分の希望に合ったサービスを受けられるエージェントを見つけることが重要といえます。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・公益社団法人日本薬剤師会
・各エージェントサイト