歯科助手は歯科医院の受付や会計、診療のサポートなどの業務を行います。
歯科助手は資格がなくてもできますが、資格があれば、歯科医院への転職や就職、再就職で有利になります。
歯科助手の資格を取得するには、通信講座の受講がおすすめです。
はじめて学習する人も短期間で専門的な知識を身につけ、現場で活躍できるようになる歯科助手の通信講座をご紹介します。
歯科助手とは
歯科助手は歯科医院における治療以外の幅広い業務を任されています。歯科医院のニーズは多様化し、専門知識のある歯科助手は常に求められています。
歯科医院は身近な医療機関なので、全国どこでも職場を見つけやすく、自分のライフスタイルに合わせて、正社員やアルバイト、パートなど多様な働き方を選べることも魅力です。
【歯科助手の主な業務】
- 受付業務
初診受付、予約受付、カルテ作成、会計業務など - 事務業務
電話応対、レセプト業務など - 管理業務
治療器具の準備・片付け・洗浄・消毒など - 診療介助
治療器具の受け渡し、セメントの練和など
ユーキャン
生涯学習のユーキャンでは、自宅でも受験できる歯科助手実務者の資格を取得することができます。 歯科助手講座は歯科の知識がない人でも現場で活かせる知識やスキルを短期間でやさしく身につけることができる内容になっています。 実際に歯科医院で担うことの多い業務を中心に学習します。 |
歯科助手講座
- 標準学習期間:3ヵ月
- 添削回数:3回(うち認定試験1回)
- 質問回数:1日3問まで
歯科助手講座の特長
- 現役歯科医師が監修の教材
- 実務に即した内容を学べる
- 指導サポート延長
歯科助手講座の教材
- メインテキスト2冊
- 副教材
・歯科助手ハンドマニュアル
・歯のメンテナンスブック
・ガイドブック
・添削関連書類他
資格・試験
- 資格名称:歯科助手実務者
- 受験資格:制限なし
- 受験形態:在宅受験
- 試験時期:受講期間内はいつでも受験可能
- 試験形式:マークシート方式
- 合格基準:70%以上(不合格の場合でも3回まで再提出可)
- 主催団体:全国医療福祉教育協会
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーの通信講座では、講座修了と同時に歯科助手専門員の資格を取得できます。 実際の歯科医院で撮影されたDVDで、幅広い業務と知識が求められる歯科助手の学習内容を視覚的に、かつ効率的に学ぶことができます。 テキストで用語を覚えながら映像で理解できるので、安心です。 |
歯科助手講座
- 標準学習期間:4ヵ月
- 添削回数:3回
- 質問回数:随時
歯科助手講座の特長
- 実際の歯科医院で撮影されたDVD
- 治療内容から専門用語までイラスト付で説明したテキスト
- 就業サポートあり
歯科助手講座の教材
- テキスト教材
・歯科助手教育マニュアル
・実務版 歯科アシスタントMYBOOK
・受付事務と医療保険制度
・デンタルアシスタントマニュアル
・絵でみる歯科診療
・臨床サブノート - DVD全2枚
・第1巻
・第2巻 - 解答用紙
- 質問用紙
- 返信用封筒
資格・試験
- 資格名称:歯科助手専門員
- 受験資格:通信教育講座に付属する通信添削の課題(全3回)を一定の成績で修了することで資格証を授与
- 主催団体:全国医療福祉教育協会
通信講座を選ぶポイント
通信講座のコースやカリキュラムには、それぞれ特徴があります。
自分の希望に合う講座を見つけて上手に活用することが大切です。
講座の確認
- 受講料などかかる費用は確認しましたか?
- 受講後に目指せる資格・スキルは希望と合っていますか?
- テキストやコンテンツなどの内容は気に入りましたか?
- 希望するサポートやフォローを受けられますか?
歯科助手から歯科衛生士へ
歯科医院で治療に関わる業務をするためには、歯科衛生士の資格が必要とされます。
歯科衛生士の資格を取得するには、歯科衛生士養成校で3年以上学び、必要な科目を修了して卒業したあと、歯科衛生士の国家試験に合格する必要があります。
歯科助手からスタートして歯科衛生士の国家資格を目指す人も多くいます。
歯科衛生士の養成校には、国公立の大学、短期大学、専門学校と私立の大学、短期学校、専門学校があります。
歯科衛生士養成校で圧倒的に多いのは私立の専門学校で、全体の8割を占めています。
養成校のなかには、少数ですが夜間部を設けている学校もあります。
4年制大学・短期大学
歯科衛生士の専門科目以外も幅広く学び、応用力を身につけます。
歯学部のある大学や歯学部附属の短期大学などでは、設備の整った大学附属の病院や歯科診療所で実習を行うことができます。
専門学校
歯科衛生士になるために必要な科目を集中的に学びます。
3年間で専門的な知識と技術を身につける実践的なプログラムが中心です。
歯科衛生士の国家試験
歯科衛生士は国家試験に合格しなければなれませんが、合格率は95%前後と高く、養成校のカリキュラムをしっかり学べば合格できるレベルといえます。
受験資格
- 文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した人
- 都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した人
- 外国の歯科衛生士学校を卒業し、又は外国において歯科衛生士免許を得た人で、厚生労働大臣が前2号に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた人
試験日
年1回(3月)
試験地
北海道、宮城、東京、新潟、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄
試験内容
- 人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
- 歯・口腔の構造と機能、疾病の成り立ち及び回復過程の促進
- 疾病の成り立ちおよび回復過程の促進
- 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
- 歯科衛生士概論
- 臨床歯科医学
- 歯科予防処置論
- 歯科保健指導論
- 歯科診療補助論
合格率
95%程度
問い合わせ
一般財団法人 歯科医療振興財団
歯科衛生士のキャリア
歯科衛生士は、歯科医療の診療補助業務などのほかに、介護分野、産業分野、ボランティアなど活躍の分野を広げています。
歯の健康、口腔ケアの重要性についての意識が高まり、今後も安定したニーズが期待できる資格です。
資格を取得してからも継続的なスキルアップをテーマにさまざまなサポート体制が用意されています。
認定歯科衛生士
認定歯科衛生士は、特定する分野において、高度な業務実践の知識・技能があると認められた歯科衛生士です。
認定歯科衛生士になると、活躍の場がさらに広がります。
ケアマネジャー
歯科衛生士として5年以上の経験を積むと、ケアマネジャーの受験資格を得ることができます。
ケアマネジャーは、介護サービスに関する相談や調整の対応をする専門職です。
高齢化が進むなか、歯の健康と介護の関係はより近いものとなっています。
まとめ
専門知識を身につけた歯科助手のニーズは高く、転職・就職で有利になります。
さらに歯科衛生士の資格を取得すれば、仕事に困ることはほとんどないといえるでしょう。
やる気があれば、キャリアチェンジしても長く続けていく環境が整っているといえます。
【参考】
・公益社団法人日本歯科衛生士会
・厚生労働省ウェブサイト
・各スクールウェブサイト