企業で副業を認める動きが広がりつつあり、副業をはじめやすい環境になっています。
副業にはさまざまな種類がありますが、確実に収入を得たい人は、どんな副業をどのようにスタートすればよいのでしょうか。
収入を増やせる副業についてご紹介します。
副業の基本
副業の種類
副業には本業のほかに雇用関係を結んで働くものや、企業から業務委託を受けて働くものまでさまざまな形態、種類があります。
アルバイト系
本業の勤務時間以外を使って、アルバイトや派遣社員として働くスタイルです。
働いた時間に応じて確実に収入を得ることができます。
- 配送業
- 飲食・接客業
- 製造・軽作業
- 派遣業務 など
在宅ワーク系
在宅ワークは自宅で好きな時間に作業する働き方です。
自由度は高く、高収入の可能性もありますが、選ぶ仕事によっては利益を出せないかもしれないリスクがあります。
- 懸賞・ポイント活動
- 内職的な作業
- データ入力・文字起こし
- ハンドメイド
- ライティング
- デザイン
- システム・アプリ開発 など
ネット系
ネットを活用する副業はインターネットの環境さえあれば、誰でも手軽にはじめられます。
すぐにお小遣い稼ぎできるものから、収入を得るまでに時間がかかるものもあります。
- アンケートモニター
- フリマ・ネットオークション
- アフィリエイト
- ネットショップ など
投資系
資産を運用して収入を得る方法です。
元手が必要となり、ハイリターンの可能性はありますが、確実にプラスになるとは限りません。
- 不動産投資
- 投資信託
- 株式投資
- FX投資 など
確実に収入を増やせる副業
アルバイト・派遣の副業
アルバイトや派遣の仕事は、働いた時間に応じて時間給などで報酬が支給されますので、確実に収入になります。
ネット環境や投資の元手など準備しなければならないものはなく、ほぼリスクなしでスタートできます。
メリット
- 働いた時間分は確実に収入になる
- ほぼリスクなしでできる
- 空き時間やスキマ時間を有効に使える
デメリット
- 時間の自由度は低い
- 働ける時間は限られている
- 時間管理・体調管理を自分でしなければならない
副業でできるアルバイト
副業には、本業の勤務時間以外や休日にシフトを入れたり、1日単位など、自分の予定に合わせられるアルバイトが向いています。
副業向きの仕事
- 空き時間・スキマ時間にできる
- 1日単位からできる
- シフト自由
- 早朝or深夜
- 時給が高い
- 日払いOK
- 面接なし・履歴書不要 など
物流・配送業
デリバリーなどの配送ドライバー、荷物の運搬などのアルバイトです。
慢性的な人手不足で単発でできるアルバイト求人も多くあります。
飲食・接客業
飲食店での接客や調理、コンビニやスーパーのレジなどのアルバイトです。
コンビニは24時間営業なので、幅広い時間帯からシフトを選べます。
製造・軽作業
工場の製造ラインや軽作業などのアルバイトです。
未経験でできるものからスキルを必要とするものまで幅広い作業があります。
副業でできる派遣
派遣会社にスキルや就業条件などを登録しておくと、条件に合う仕事を探してくれます。
複数に登録しておくと、仕事の選択肢を増やすことができます。
派遣の仕事・登録
リクナビ派遣には日本最大級の求人が掲載されています。
さまざまな働き方の希望に合わせて自分に合った仕事を選ぶことができます。
- オフィスワーク・事務
- 営業・販売・サービス
- 技術・建築
- 医療・介護
- クリエイティブ
- コールセンター・カスタマーセンター など
副業の時間を確保する方法
副業をする時間
本業中心の生活であれば、勤務時間以外か休日など副業をする時間は限られています。
本業との両立のために、自分に合ったスタイルを見つけることが大切です。
平日早朝型
平日の朝は作業効率がよい時間帯といわれています。
出勤前の時間帯を使うスタイルは、時間を有効に使いたい人におすすめです。
平日夜型
平日の夜は疲れていることも多く、作業効率は下がりますが、終わったあとは寝るだけですので、気分的な安心感があります。
休日型
休日であれば副業に集中して時間を割くことができます。
平日は本業に集中したい人におすすめのスタイルです。
休憩時間型
本業の勤務時間中は、労働の義務を負っていますので、職務に専念しなければなりません。
勤務時間中に副業はできませんが、休憩時間は原則として自由に時間を使えますので、ランチ時間などを使って副業をすることは可能です。
休憩時間型はアルバイト・派遣の副業には向かないでしょう。
移動時間型
通勤などの移動時間を有効に活用して作業することができます。
毎日決まった時間を確保することができ、スキマ時間で副業したい人におすすめです。
移動時間でアルバイト・派遣の副業は難しいでしょう。
副業をするときに気をつけること
会社員の副業
原則として勤務時間以外であれば副業をすることは自由ですが、副業を禁止している企業もあります。
また禁止はしていなくても許可・届出制にしている企業もあります。
副業の申請
まずは就業規則に副業についての規定があるかどうかを確認してみましょう。
副業が許可・届出制であれば、指定の手続きで副業の申請をします。
副業が禁止されている場合に、許可なく副業をしていると、懲戒処分となる可能性がありますので、注意が必要です。
従業員の義務
副業の働き方
副業を認めている企業では、副業の経験が本業にもプラスとなることを期待しています。
本業に悪影響のない働き方を心掛けましょう。
会社員の確定申告
アルバイトや派遣など企業に雇用される副業では、本業も副業も給与所得になります。
2ヵ所以上からの給与所得があると、本業と副業の給与所得を合算して課税されます。
一定の収入を超えた場合には、年末調整だけでなく、個人で確定申告を行わなければなりませんので、気をつけましょう。
確定申告が必要な人
2ヵ所以上からの給与所得がある人は、副業の総収入金額から給与所得控除額を引いた額が所得となり、20万円を超える場合には確定申告が必要になります。
所得控除の種類
- 基礎控除
- 配偶者控除
- 扶養控除
- 障害者控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寄付金控除 など
住民税の徴収
アルバイトや派遣など給与所得の副業をすると、住民税は給与から天引きされ、金額が増えると、本業の会社にも副業を知られる可能性があります。
副業を禁止している企業であれば、給与所得の副業は避けた方がよいということになります。
アルバイト・派遣の法律
アルバイトや派遣社員として働く場合にも、正社員と同じように法律の保護を受けられます。
労働基準法で定める労働者には、アルバイトや派遣社員も含まれます。
さらにアルバイト・派遣社員には、パートタイム・有期雇用労働法の適用があります。
関係する規定
- 労働時間
- 時間外労働(割増賃金)
- 年次有給休暇
- 書面による労働条件の明示
- トラブル対応体制 など
まとめ
手っ取り早く確実に収入を増やしたいときの副業として、アルバイト・派遣の仕事はごく一般的に選ばれる働き方です。
時間管理や体調管理は自分でしなければならないので、本業に影響が出ないよう無理のないスケジュールにすることが大切です。
【参考】
・厚生労働省「副業・兼業」
・国税庁ウェブサイト