キーワード解説
募集とは
募集とは、企業が採用計画に基づき、必要な人員を募ることです。職業安定法では、労働者を雇用しようとする求人者が、自らまたは他人に委託して、不特定の応募者に対して、雇用者となるよう勧誘することをいいます。
募集方法には、ホームページや求人誌等への掲載による文書募集、口頭等で働きかける直接募集、職業紹介事業者を利用して行う委託募集、ハローワークを通して行う募集などがあります。募集方法は原則として自由です。
募集にあたっては、業務の内容、労働契約の期間、就業場所、就業時間、時間外労働の有無、休憩時間・休日に関する事項、賃金、社会保険の適用等を求職者に明示しなくてはなりません。
実際と異なる条件での募集
実際と異なる労働条件で募集をした場合、職業安定法などに抵触し、処罰対象となる場合があります。
男女の差別的取り扱い
求人内容における男女の差別的取り扱いは男女雇用機会均等法により禁止されています。
- 直接差別:「男性のみ募集」「女性のみ募集」のように一方の性別を特定したり、男女間で異なる条件をつけること
- 間接差別:合理的な理由なく、身長・体重・体力などを要件とするなど、結果的に一方の性別に不利となる条件を設定すること
※俳優やモデル、スポーツ選手など、募集の対象を一方の性別に限定することに合理的な理由がある場合は、男女雇用機会均等法の規制から外れます。
※深夜労働が多いことを理由に女性を募集しないことは禁止されています。
年齢を限定した募集
年齢を限定した募集は禁止されていますが、例外的に年齢制限を行うことが認められる場合があります。
- 定年年齢を上限とした募集
- 法令による年齢制限がある場合
- 長期キャリア形成を前提とした若年者の募集
- 技能・ノウハウの継承を目的とした募集
- 伝統芸能や子役など
- 60歳以上の高齢者に限定した募集
若年者等の募集
長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等(35歳未満を想定)を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合は、年齢を制限した募集が可能です。
- 新卒者などを一括採用し長期間雇用継続するなかで、自社内でのキャリア形成を図り、定年やその 後の継続雇用を経て退職するという日本の雇用慣行との調和を図るため設けられた例外事由です。 また、新卒一括採用という雇用慣行のなかで、雇用情勢の悪化に伴い、特に就職の厳しい時期に正社員になれなかった年長フリーターやニートの増加といった、近年の若者をめぐる雇用問題に配慮して設けられた例外事由です。
- よって、
①対象者の職業経験について不問とすること
②新卒者以外の者について、新卒者と同等の処遇にすることを要件として、新卒者をはじめとした若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用 する場合には、例外的に上限年齢を定めることが認められます。
募集に関する法規制
- 職業安定法による規制
- 男女雇用機会均等法による規制
- 雇用対策法による規制
- 障害者雇用促進法による規制
- 青少年雇用促進法による規制
募集には企業に幅広い裁量が認められているが、公正な採用のため一定の制約がある

求人情報の種類(メリット・デメリット)
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