固定残業手当

キーワード解説

固定残業手当とは

固定残業手当とは、毎月定額を見込みの残業代として、残業の有無にかかわらず予め支給する制度のことです。

給与を固定することで、予算や支払い事務を効率化したり、一定時間内に仕事を終える習慣をつけることで生産性を向上させる目的で導入されています。

固定残業手当を支給する場合には、就業規則や雇用契約書などに残業手当が定額払いであることや、何時間分の固定残業となるのかを明記することが必要です。

固定の残業時間を超える残業をした場合には、その超過分を別途支払う必要があり、そのことも明記する必要があります。

基本給を残業代込みの金額にして、超過分の残業代を支払わず、定額分のみの支給とすることは認められません。

また、固定残業手当が残業20時間分と定めた場合に、その月の実際の残業が10時間だったからといって、翌月に残りの10時間分を繰り越すことはできません。

固定残業手当は、以下の点がクリアされている場合のみ有効です。

①固定残業手当と基本給がわかれていること

基本給のなかに残業代が含まれるのではなく、基本給や他の手当と固定残業手当が明確にわかれていなければいけません。

②時間外割増賃金の代わりであること

固定残業手当が時間外割増賃金の代わりであるということが明確になっていて、社員にも周知されていなければいけません。

③法律の割増賃金額以上であること

固定残業手当は、法律どおりに計算した割増賃金の額を上回った手当額になっている必要があります。

④超過分の差額を支給すること

固定残業手当の金額以上に残業した場合には、超過分の差額を別途支払わなければなりません。

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