一身上の都合による退職とそれ以外の理由


転職活動では、退職する理由を必ず聞かれます。

20代の退職理由の多くは、履歴書などに「一身上の都合により退職」と記載する自己都合退職です。

「もう会社を辞めたい…」
「そろそろ転職したい…」

と考えるのは、キャリアアップや自己実現だけではなく、実際には待遇や人間関係、自分の評価への不満などもあるでしょう。

それ以外の会社都合(退職)によるものであれば、経営不振であれ、クビであれ、自分で希望した辞め方ではなく、とまどいはもちろん、少なからず不満を感じているのではないでしょうか。

「一身上の都合による退職」であっても、それ以外の理由であっても、それぞれの退職理由を不利にしない転職活動をすることが大切になります。

一身上の都合のよる退職とそれ以外

一身上の都合による退職

「一身上の都合による退職」とは、自分の意思で会社を辞める「自己都合退職」のことです。

従業員側の意思に関わらず、会社が従業員を辞めさせるのは「会社都合」の解雇になります。

「一身上の都合による退職」の具体的な内容として、20代では「キャリア」、「給与・待遇」、「人間関係」、「仕事内容」などが主な理由となっています。

①キャリアの理由

  • 自分の将来のキャリアに対する不安、自身の成長への不安を感じる
  • 組織内での自己成長ができない、育成の社内体制が不十分と感じる
  • 中長期的に見た業界の不透明感
  • 個人のキャリアと会社の方向性が一致しないと感じる
  • キャリアアップによる次のステージへの挑戦 など

②給与・待遇の理由

  • 業績、貢献に見合った評価(昇進・給与)であると感じない
  • 給与が同業他社水準より低い
  • 昇給のない状態が続いている など

③人間関係の理由

  • 上司との性格のアンマッチ、上司のマネジメント力・指導力不足
  • 人間関係の気まずさ、悪化
  • 職場風土・職場の雰囲気に馴染めない、会社のカルチャーと合わない
  • ストレスや精神的な不調により退職に至る など

④仕事内容の理由

  • 入社後の職場のイメージ低下による業務遂行意欲の低下
  • 本人のやりたい仕事と実際の仕事のギャップ
  • 仕事(のプレッシャー)についていけない、ハードワーク、仕事内容がきつい
  • 他にやりたい仕事が見つかった など

一身上の都合による退職以外

「一身上の都合による退職」以外に、自分の意思ではなく、会社に辞めさせられるのは「解雇」になります。

退職勧奨をされて、自分の意思で退職に合意した場合は、解雇ではなく退職になります。

①普通解雇

  • 勤務成績が著しく悪く、指導しても改善されない
  • 健康不良で職場復帰が見込めない
  • 業務に支障を生じさせ、改善に見込がない など

②整理解雇

  • 経営不振による合理化
  • 経営上の理由による人員整理
  • 希望退職 など

③懲戒解雇

  • 業務命令や服務規律の違反
  • 重要な経歴詐称
  • 重大な犯罪行為 など

一身上の都合による退職と転職活動

転職するときに退職理由を確認されるのは、また同じことにならないか採用担当が気にするからです。

転職活動では、採用担当の不安を払拭する前向きな内容になっていることが大切です。

採用担当が気にすること

  • 採用してもまたすぐに辞めるのではないか
  • ヒューマンスキルに問題があるのではないか
  • 前職と同様の問題を起こすのではないか
  • ブランク期間が長く、健康や働く意欲に問題があるのではないか

採用担当を納得させるポイント

  • 人間関係などの理由でも前向きな理由に転換する
  • やりたいことやビジョンの実現といった理由を考える
  • 病気やケガは完治あるいは業務に支障がないことを説明する
  • 前職の批判や不満を理由にしない

一身上の都合による退職以外の転職活動

一身上の都合による退職以外で転職する場合、会社の経営不振などが理由であれば、事実を簡潔に伝えれば特に問題はありません。

少なからず不平不満があるかもしれませんが、前職の批判をすることは逆効果ですので、避けるようにしましょう。

採用担当が気にすること

  • 会社の倒産や経営不振で辞めたのか
  • 本人の職務能力や勤怠不良などの問題で辞めたのか
  • これから前向きに取り組んでいけるか
  • 本人の問題の場合、同様の問題が発生しないか
  • 入社したい意思があるか など

退職理由の書き方

  • 倒産や経営不振による場合は「経営不振のため会社都合により退職」とする
  • 本人の責任による解雇であれば「会社都合による退職」のみ記載する

退職理由の伝え方

  • 会社の倒産や経営不振による事業縮小など簡潔に説明する
  • 気持ちを切り替えて前向きな姿勢を示す
  • 応募先で発揮できる強みをアピールする
  • 本人の責任による退職は、反省の姿勢を示す
  • 前職の批判はしない など

採用担当を納得させるポイント

  • 新たなチャレンジへの意欲を示す
  • 前職でできず、応募企業でやりたいことをアピールする
  • 自己啓発など前向きな姿勢と貢献できることを志望動機にする
  • 長く勤務する意思を示す など

20代・第二新卒の転職市場


20代の転職市場は活発です。

転職市場には「第二新卒」という新卒で入社してから3年程度までの求職者の市場もあります。

新卒だけでなく、既卒や第二新卒の採用にも積極的な企業が増え、求人数も豊富です。

第二新卒は社会人としてのビジネスマナーを身につけていること、柔軟性や成長性があることをメリットとして求人企業はとらえられていますので、キャリアチェンジのチャンスが多くあります。

20代・第二新卒の転職支援

転職エージェントなどの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーの転職サポートを無料で受けることができます。

適性・適職などのアドバイスから優良企業の求人紹介、応募書類の添削、面接対策などのサポートを受けられますので、選考通過率をアップさせることができます。

転職支援サービスのメリット

  • キャリアの可能性を広げるカウンセリング
  • 非公開・好条件の求人紹介
  • 転職市場に精通したキャリアアドバイザー
  • 企業ごとの書類作成・面接対策
  • 転職スキルアップのセミナー など

キャリアごとの転職支援

まとめ

20代の退職は、ほとんどが自分の意思による「一身上の都合」だといえます。

「一身上の都合による退職」そのものがマイナスになることはなく、転職して何を実現したいのか、転職先で何ができるのかが重要です。

転職活動では、前向きな姿勢を示せるかどうかがポイントになります。

それ以外の退職では、経営不振であれ、本人の責任であれ、求人企業では、他の応募者と同じように選考します。

ネガティブな気持ちで活動しても、入社したい意思や熱意が伝わらず、うまくいきません。

消極的にならず、発揮できる強みをアピールして積極的に活動することがポイントです。

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