結婚や妊娠、出産、育児などをきっかけとして退職する女性は少なくありません。ブランク期間があり、再び働きたいと希望する女性は多いのですが、キャリアを阻む再就職の壁。
再就職を希望する女性がスキルアップして、多くの希望を実現している無料サポートプログラムをご紹介します。
女性の再就職サポートプログラム
女性の再就職にはさまざまな悩みがあります。
「ブランクがある…」
「働ける勤務時間に合う求人がない…」
「経験を活かせる求人で選考に通らない…」
「何社応募しても不採用…」
そんな女性の再就職を支援する専用窓口を東京都が設置しました。再就職を希望している女性のための完全無料のプログラムです。
女性しごと応援テラス
【女性しごと応援テラス・東京しごとセンター】
再就職を希望する女性を対象とした無料プログラムです。子育てや介護と両立して働き続けたい女性の就職活動のサポートや職業紹介も行っています。
職種別の専門知識、就職活動の進め方、パソコン実習、さらに再就職経験者や人事担当者との交流会、職場体験までを組み合わせた10~12日間の充実した内容です。
職種
- 事務:さまざまな事務職について(Excel・Word)
- 経理:簿記の基礎・仕訳・決算(会計ソフト操作)
- 人事・給与計算:給与計算・社会保険のしくみ(給与計算ソフト操作)
- 医療事務:点数計算、カルテ計算、レセプトの見方(Excel・Word)
スケジュール
- 再就職の準備と自己理解、仕事理解
- 選択したコースの専門知識・パソコン講座
- プログラム卒業生と企業の採用担当者との交流
- 実際の職場で仕事を体験
- 就職活動の計画
利用者の声

内容がとても充実しています。企業で実際にお仕事を体験させていただけます。こんなことなかなかないですよね。何より受講生のみなさんという仲間もできて気分が下がる時もある就活のモチベーションを保てますよ。
結婚・妊娠・出産・育児からの再就職
妊娠・出産・育児とキャリア両立の壁
妊娠や出産を理由に女性を差別的に扱うことは認められません。マタハラなど違法となる取り扱いを理解しておくことは大切です。
違法となる取り扱い
マタニティハラスメントの例
- 妊娠を理由に自主退職を強要する
- 妊娠・出産を理由に降格させる
- 育児休業を認めない
- 望まない異動をさせる
- 産休明けに職場復帰させない
女性を対象とした休暇や労働時間
女性がキャリアを継続するために、仕事と育児の両立を支援する女性に認められた制度があります。働きやすい会社を見つけるためにも、再就職前に知っておきましょう。
産前・産後休暇
子供が生まれる予定日の6週間前からは女性社員が申し出た場合には、休暇を取得できます。産後8週間は本人の希望にかかわらず会社は女性社員を働かせることはできません。
ただし、産後6週間を過ぎ、本人が復帰を希望した場合で、かつ医師が許可した場合は、6週間後からは働かせることができます。
1歳未満の子を育てる場合
1歳未満の子がいる女性社員が請求した場合、1日2回、1回30分育児のための時間を取得することができます。
始業時間、終業時間と隣接していてもかまわないので、始業時間を1時間遅らせることも可能です。
育児休業とは
満1歳未満の子供がいる場合、本人の申し出により、子が1歳になるまで育児休業を取得することができます。
また子供が保育所に入れないなどの一定の要件を満たす場合は、1歳6ヵ月になるまで延長することができます。
育児短時間勤務
3歳未満の子を養育する社員が希望すれば、1日の所定労働時間を原則として6時間とする制度です。
子の看護休暇
小学校就学前の子供がいる社員が、子の看護を理由に申し出た場合、年間5日の休暇が取得できます。
女性の再就職アピールポイント
女性の再就職を成功させるためには、事情をすべて説明するのではなく、ポイントを絞ってアピールすることが効果的です。
①前職の内容
短期間であっても前職での実務経験が最大のアピールになります。どのような実務経験を積んだのかを具体的に伝えます。
②工夫・努力した点をアピール
自分なりに仕事で工夫したことや改善などで努力したことを思い出し、仕事に対する意識の高さを示します。
③アルバイト・パートの経験
前職の退職後にアルバイトやパートの経験があり、応募先の仕事にも関係する場合は、積極的にアピールしましょう。
詳しく説明して、即戦力になれることを示します。正社員を希望する場合にも一旦、パートや派遣社員で実務経験を積むことは効果的です。
④ブランクを強みにする
地域やPTAの活動、ブログ作成、資格取得など、ブランク期間の活動から仕事にも活かせるものを見つけ出し、応募企業でも役立つ経験としてアピールします。
⑤退職の理由
- 出産・育児に専念するため
- 保育所に入れなかったため
- 配偶者の転勤に同行するため
- 家庭生活を優先するためなど
まとめ
マタニティハラスメントが起きるのは、妊娠や出産で休む人が出ると、マネジメント上の問題が出たり、他の人の仕事や負担が増えるからです。
増員できればいいですが、人件費が増えますので、妊娠した女性には辞めてもらって、新たに別の社員を雇った方がよいと考える会社も実際にあります。両立支援が進んでいるとはいえ、退職せざるを得ない女性が大勢います。
再就職活動では、また辞めるのではないかということが一番心配されます。そういった事情が解消されていて、これからは長く勤めたいという意思があることを伝えることが大切です。
ブランク期間は必要以上に気にせず、ビジネス感覚を鈍らせない活動やスキルアップを積極的にアピールすることが大切です。
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□不足しているスキルを自己啓発していますか?
□仕事について将来のビジョンはありますか?
□保育などについて解決しましたか?
□再就職にあたり周囲の理解が得られていますか?
□求人企業にアピールできる強みはありますか?
□労働条件をクリアしていますか?

