転職するときの応募先はどうやって決めればよいのでしょうか。
はじめての転職で、実際に応募する企業を決めるとき、たくさんある求人情報や紹介案件のなかから
「本当にこの会社でいいだろうか?」
「中途入社して、社風が合うだろうか?」
「転職して失敗だったら、どうしよう…」
などと、不安に感じる人も多いでしょう。
はじめての転職で失敗しない、満足度の高い転職先の決め方をご紹介します。
転職で失敗しない応募先
転職の方向性を決める
まずは転職の基本的な方向性を決めていきます。
キャリアの方向性がはっきりしない場合には、本当に転職した方がよいのかどうかを改めて考えてみる必要があるといえます。
キャリアコンサルティング(キャリアカウンセリング)などを受けて、キャリアについての考えを整理することも選択肢のひとつです。
確認するポイント
- どんな職種・業種に転職したいか
- いつ頃、転職したいか
- キャリアアップにつながるか など
職種を決める
応募する職種を決めることは、もっとも重要なポイントのひとつです。
これまでの経験だけでなく、これからのキャリアを形成する軸となりますので、キャリアの棚卸しをして決めましょう。
確認するポイント
- これまでの経験やキャリアが活かせるか
- これから自分が進みたい方向性と合っているか など
業界(業種)を決める
同じ職種でも業界が違えば仕事の進め方が全く違うことも多くあります。
例えば、営業職であれば何を売るのか、どこに売るのかで営業スタイルが変わってきます。
条件がよかったり、大手・有名企業であっても、関心が持てない商品やサービスを扱うことは、関心が深い同僚以上に、長い期間にわたって、成果を上げ続けることは難しいと考えられます。
同じ職種でも異業種に転職するケースは多いので、興味のある業界や応募を考えている業界について情報収集をしてみましょう。
確認するポイント
- 取り扱っている商品が好きか?興味があるか?
- 行っているサービスが好きか?興味があるか? など
チャレンジの可能性を検討する
転職市場が広がり、多くの企業で未経験からの採用実績が増えましたので、異業種や異職種の転職にも期待できます。
自分のキャリアの可能性を広げる挑戦にチャンスがあります。
確認するポイント
- 異業種・同職種の転職
- 同業種・同職種の転職
- 異業種・異職種の転職
- 同業種・異職種の転職
企業カルチャーを知る
同じ業界でも企業ごとにカルチャーがあります。
企業のカルチャーが大きく異なり、入社後にカルチャーショックを受ける可能性が高いような転職では、事前の心構えが必要となります。
20代の転職では、まだ凝り固まったものがなく、比較的、早く馴染めると期待されています。
企業カルチャーが違うから避けるのではなく、違いを理解したうえで、チャレンジすれば満足度の高いキャリアを積むことができるでしょう。
確認するポイント
勤務地を決める
応募したい企業は、通勤可能な範囲か、転居に関する補助はあるか、テレワークは可能か。
現実問題としてどこまで許容できるかを検討することが必要になります。
確認するポイント
- 転居の有無
- 住宅補助の有無
- 引っ越し費用の有無 など
労働条件を確認する
労働条件の詳細は応募する前に入手できる情報は限定的です。
まずは開示されている情報から比較してみましょう。
開示情報が多い企業の方が信用度も高いといえます。
紹介案件であればエージェントに確認することができます。
確認ポイント
- 勤務形態
- 残業状況
- 年次有給休暇の取得状況 など
給与・待遇を確認する
転職を決める際に、給与・待遇を重視する人は多いでしょう。
転職先では前職の給与を基準に算定することが多く、20代の転職で大幅アップすることを転職の必須条件にするのは難しいかもしれません。
大幅ダウンはもちろん避けたいですが、長い目でみて、自分のキャリアの方向性にあっているかどうかで判断する方が総合的な満足度は高いといえるでしょう。
確認するポイント
- アップしそうか?
- 現状維持できそうか?
- 長い目でみて、プラスになるか? など
知人に聞く
希望する業界や企業で、実際に働いている友人や先輩がいれば、話を聞いてみるのがよいでしょう。
社風や働く環境などは外からではつかみにくいところです。
ただし、同じ会社でも職場や職種によって、環境が大きく異なることもあります。
確認するポイント
- 実際の社風や就業環境
- 中途採用者の入社・定着
- 従業員の離職状況 など
20代・第二新卒の採用市場
20代の転職活動
20代の転職市場は活発です。
転職市場には「第二新卒」という新卒で入社してから3年程度までの転職希望者の市場もあります。
新卒だけでなく、既卒や第二新卒の採用にも積極的な企業が増え、求人数も豊富です。
第二新卒は社会人としてのビジネスマナーを身につけていること、柔軟性や成長性があることをメリットとして求人企業はとらえていますので、キャリアチェンジのチャンスが多くあります。
20代の採用市場に強い転職支援サービスを利用すると、採用選考に有利な転職サポートを受けることができます。
適性・適職のアドバイスから優良企業の求人紹介、応募書類の添削、面接対策のサポートなどを受けられますので、選考通過率のアップが期待できます。
転職支援サービスのメリット
- 可能性を広げるキャリアカウンセリング
- 業界や職種に精通したキャリアアドバイザー
- 自分だけでは見つけられない求人紹介
- 企業ごとの書類作成・面接対策
- 転職スキルアップのセミナー など
まとめ
転職は大きなチャンスですが、リスクになる可能性がないとはいえません。
これからの自分のキャリアを大きく描ける20代の転職。
納得のいく転職先を選んで失敗のないキャリアを実現することが大切です。



