産業機械・ロボットの業界研究


機械業界は自動車家電、航空機、船舶など幅広い産業を支えています。

機械のなかで、産業機械は工場などの現場で使用される機械全般を指しています。

産業機械の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

産業機械業界の最新動向(2022年)

産業機械とは

機械産業は幅広く、多岐にわたる機械群で構成されています。

伝統的に一般機械、電気機械輸送用機械、精密機械の4つに分類されてきました。

その分類のうち一般機械が狭義の機械といわれています。

総務省の日本標準産業分類では、一般機械器具製造業は、はん用機械器具、生産用機械器具、業務用機械器具という3つの分類に細分化されています。

産業機械は、機械の一種であり、工場などの現場で使用される機械全般を指しています。

日本産業機械工業会の取扱機種

  • ボイラ・原動機
  • 鉱山機械
  • 化学機械
  • 環境装置
  • タンク
  • プラスチック機械
  • 風水力機械
  • 運搬機械
  • 動力伝動装置
  • 製鉄機械
  • 業務用洗濯機
  • エンジニアリングなど

総合重機

多岐にわたる機械群のなかで、重機械と呼ばれるのは、一般的に総合重機メーカーが扱う産業機械を指しています。

総合重機の主要6社は、造船から出発し、事業を多角化してきました。

造船で培った技術をもとに発電設備、航空エンジンなどを展開しています。

三菱重工業

総合重機最大手。三菱グループ

航空・宇宙分野に力を入れています。

  • 従業員数:79,974人
  • 平均年齢:41歳

川崎重工業

総合重機大手。

鉄道車両や大型二輪などに強みがあります。

医療用ロボットの本格的な開発を進めています。

  • 従業員数:36,691人
  • 平均年齢:39歳

IHI

総合重機大手。

航空エンジン、火力発電用ボイラー、LNGタンクなどに強みがあります。

  • 従業員数:29,149人
  • 平均年齢:39歳

住友重機械工業

総合重機大手。住友グループ

変減速機は世界トップクラスです。

  • 従業員数:24,050人
  • 平均年齢:42歳

三井E&Sホールディングス

三井造船。

造船事業からは撤退し、エンジニアリングを強化しています。

  • 従業員数:12,703人
  • 平均年齢:45歳

日立造船

造船は分離。

ごみ焼却発電プラントなど環境設備に強みがあります。

  • 従業員数:11,089人
  • 平均年齢:43歳

重電メーカー

  • 日立製作所
  • 三菱電機
  • 東芝

産業用ロボット

産業用ロボットは製造現場のものづくりで自動化や効率化を実現するために開発されてきました。

自動車溶接などによく使われる多関節ロボットと電子部品をプリント基板に載せる電子部品実装機に分けられます。

人件費高騰、人手不足の対策として工場自動化ニーズは強く、中長期的な成長が続くと見られています。

ファナック

自動車向けの多関節ロボットに強みがあります。

積極的な世界展開で競争力を高めています。

  • 従業員数:8,256人
  • 平均年齢:40歳

安川電機

多関節ロボットは累計台数で世界首位。

医療分野の開拓にも取り組んでいます。

  • 従業員数:12,925人
  • 平均年齢:42歳

不二越

事業の柱をロボットに転換。

自動車分野を中心に展開しています。

  • 従業員数:7,242人
  • 平均年齢:39歳

JUKI

電子部品実装機。

工業用ミシンでは世界トップです。

  • 従業員数:5,287人
  • 平均年齢:45歳

FUJI

電子部品実装機。

工作機械も展開しています。

  • 従業員数:2,522人
  • 平均年齢:42歳

産業機械業界の売上高ランキング

産業機械

順位企業名売上高(百万円)
1日立製作所8,729,196
2日本製鉄4,829,272
3三菱電機4,191,433
4三菱重工業3,699,946
5東芝3,054,375
6ダイキン工業2,493,386
7小松製作所2,189,512
8豊田自動織機2,118,302
9クボタ1,853,234
10神戸製鋼所1,705,566
11川崎重工業1,488,486
12IHI1,112,906
13日立金属849,065
14住友重機械工業761,615
15三菱パワー754,917
16三井E&Sホールディングス663,834
17オムロン655,529
18NOK596,369
19ファナック551,287
20荏原製作所523,727
21日本碍子452,043
22日立造船408,592
23島津製作所393,499
24安川電機389,712
25KYB328,037
26JFEエンジニアリング304,240
27栗田工業267,749
28新明和工業209,226
29日本製鋼所198,041
30ヤンマーパワーテクノロジー197,099

(帝国データバンク『業界動向2022-Ⅰ』より)

産業機械業界の採用市場

機械業界の求人・転職

機械業界では人材の確保と育成が課題になっています。

特に産業用機械の領域で求人数が増加しています。

製品開発、品質管理・保証、生産技術に加え、IT系など技術職を中心に、海外営業など事務系求人も出ています。

ニーズの高い技術系は転職のチャンスが広がっています。

企業間の事業譲渡や提携の動きが増え、変化に柔軟に対応できることも重要になっています。

はん用機械器具製造業の給与

区分20~24歳25~29歳42.5歳(平均)
所定内労働時間163時間163時間163時間
残業10時間14時間10時間
月収222,400円265,400円339,000円
年間賞与等599,300円921,100円1,334,700円
年収3,268,100円4,105,900円5,402,700円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

機械業界の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアコンサルタントが転職をサポートしてくれます。

非公開・独自案件の求人紹介だけでなく、専任のキャリアコンサルタントによる企業ごとの書類作成や面接対策などのサポートで、選考通過率のアップが期待できます。

キャリアごとの転職支援

まとめ

景気変動による設備投資の動向に影響を受けやすい機械業界。

産業機械の需要は、デジタル化や脱炭素化などの投資で増加するものと見られています。

ものづくりを主導する産業機械業界は、技術を磨き、新たなビジネスへの期待を高めています。

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