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転職・キャリアチェンジに強い医療系資格

医療職にはさまざまな専門資格があり、安定したニーズがあります。

加えて、高齢化にともない医療職の領域が医療分野以外にも拡大しています。

医療が高度に複雑になればなるほど、専門性の高い資格者のニーズが高まっています。

転職やキャリアチェンジでチャンスが多い医療系の資格をご紹介します。

転職に強い医療系の資格

薬剤師

薬剤師は調剤や医薬品の提供、薬事衛生を司る高度な専門職として、人気の国家資格です。

基本的に大学薬学部を卒業して、薬剤師国家試験に合格する必要があります。

受験資格

  1. 学校教育法にもとづく大学(短期大学を除く)において、薬学の正規の課程を修めて卒業した人(卒業見込を含む)
  2. 外国の薬学校を卒業し、または外国の薬剤師免許を得て、厚生労働大臣が1と同等以上の学力および技能をもつと認定した人 など

試験内容

  • 必須問題試験
  • 薬学理論問題試験
  • 薬学実践問題試験

合格率

70%程度

転職・キャリアチェンジ

薬剤師の転職市場は非常に活発です。

調剤薬局やドラッグストア、病院などの医療機関、製薬会社、化粧品会社など幅広い業界でキャリアを活かすことができます。

CRO(医薬品開発受託機関)の求人ニーズも高まっています。

薬剤師資格を活かせる仕事-職種研究・キャリアアップに
薬剤師の多くは薬局や病院・診療所に勤務していますが、キャリアの重ね方はさまざまです。薬剤師資格を活かせる仕事とキャリアアップについてご紹介します。

看護師

看護師は、医療系資格の代表格です。

タフな仕事ですが、安定した人気で、男性需要も増えています。

高齢化が進み、病院以外の領域で活躍の場が拡大しています。

受験資格

  • 国が指定した学校(指定学校・指定大学)で3年以上、必要な学科を修了
  • 看護師養成所(指定養成所)を卒業
  • 准看護師+指定学校、指定大学または指定養成所で2年以上修業 など

試験内容

  1. 人体の構造と機能
  2. 疾病の成り立ちと回復の促進
  3. 健康支援と社会保障制度
  4. 基礎看護学
  5. 成人看護学
  6. 老年看護学
  7. 小児看護学
  8. 母性看護学
  9. 精神看護学
  10. 在宅看護論
  11. 看護の統合と実践

合格率

90%程度

転職・キャリアチェンジ

看護の職域は拡大していますので、看護師は売り手市場です。

福祉系の仕事など別業界からのキャリアチェンジも少なくありません。

多くの看護学校では社会人推薦枠を設けています。

ナースのキャリアアップに有利なおすすめ資格
看護師のキャリアは多様化と専門化が進み、働き方も変化しています。早くから看護師としてのキャリアデザインを考えてみることが大切になっています。

理学療法士(PT)

理学療法士は、身体の動作能力を回復させる医療行為に従事するリハビリテーションの専門職です。

リハビリ系の代表的な国家資格といえます。

受験資格

  1. 国が指定した学校または理学療法士養成施設において、3年以上、理学療法士として必要な知識および技能を修得した人
  2. 外国の理学療法に関する学校もしくは養成施設を卒業、または外国の理学療法士免許を得て、厚生労働大臣が1.と同等以上の知識および技能をもつと認定した人 など

試験内容

一般問題と実地問題の筆記試験

  • 一般問題
    ・解剖学
    ・生理学
    ・運動学
    ・病理学概論
    ・臨床心理学
    ・リハビリテーション医学
    ・臨床医学大要
    ・理学療法
  • 実地問題
    ・運動学
    ・臨床心理学
    ・リハビリテーション医学
    ・臨床医学大要
    ・理学療法
  • 口述試験及び実技試験
    点字試験受験者に対して、実地問題に代えて行う

合格率

90%程度

転職・キャリアチェンジ

理学療法士の求人は、超高齢者社会のなかで、ニーズが高まり続けています。

勤務先は総合病院やリハビリ専門病院など医療分野がメインですが、地域のデイケアセンター、保健福祉センターなど福祉・保健分野にも拡大しています。

また健康志向の高まりから健康管理・スポーツリハビリなどトータルヘルス分野でも活躍しています。

若手が増え、30歳前後でリーダー的な立場を任されることもあります。

理学療法士を活かせる仕事-職種研究・キャリアアップに
理学療法士は医療施設から福祉・保健サービスまで活躍の場を広げています。理学療法士の資格を活かせる仕事とキャリアアップについてご紹介します。

作業療法士(OT)

作業療法士は、身体と精神の応用動作能力と社会的適応能力を回復させるリハビリテーションの専門職です。

理学療法士とともにリハビリ系の国家資格です。

PTのリハビリで身体が動くようになった人に、「社会復帰するためのトレーニング」をするのがOTといえます。

受験資格

  1. 国が指定した学校または作業療法士養成施設において、3年以上、作業療法士として必要な知識および技能を修得した人
  2. 外国の作業療法に関する学校もしくは養成施設を卒業、または外国の作業療法士免許を得て、厚生労働大臣が1.と同等以上の知識および技能をもつと認定した人 など

試験内容

一般問題と実地問題の筆記試験

  • 一般問題
    ・解剖学
    ・生理学
    ・運動学
    ・病理学概論
    ・臨床心理学
    ・リハビリテーション医学
    ・臨床医学大要
    ・作業療法
  • 実地問題
    ・運動学
    ・臨床心理学
    ・リハビリテーション医学
    ・臨床医学大要
    ・作業療法
  • 口述試験及び実技試験
    点字試験受験者に対して、実地問題に代えて行う

合格率

80%程度

転職・キャリアチェンジ

作業療法士は作業訓練でリハビリ指導・援助を行う機関や施設で活躍しています。

医療だけでなく、福祉領域において機関や施設が増加していますので、作業療法士に対するニーズは高まっています。

  • 医療サービス(精神科・リハビリ科・リハビリセンター・診療所)
  • 福祉サービス(障がい者施設・児童福祉施設)
  • 介護サービス(デイケア・訪問・老人保健施設)
  • 教育・行政関係
作業療法士を活かせる仕事-職種研究・キャリアアップに
作業療法士は主に医療施設で働いていますが、介護・福祉施設にも活躍の場が広がっています。作業療法士の資格を活かせる仕事とキャリアアップについてご紹介します。

鍼灸あん摩マッサージ指圧師

「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」は、それぞれ別の資格ですが、同時取得する人がほとんどです。

知名度が高い医術の国家資格です。

受験資格

国が認定する学校または養成学校で、必要な知識および技能を修得した人 など

試験内容

筆記試験

  1. 医療概論
  2. 衛生学・公衆衛生学
  3. 関係法規
  4. 解剖学
  5. 生理学
  6. 病理学概論
  7. 東洋医学概論など
  8. はり理論、きゅう理論、あん摩マッサージ指圧理論

合格率

70%程度

転職・キャリアチェンジ

近代医学からの転向や社会人の転職も多い仕事です。

独立希望が多い資格で、修業して開業すれば安定収入が見込まれます。

歯科衛生士

歯科衛生士は、歯科疾患の予防および口腔衛生の向上を図ることを目的として、人々の歯・口腔の健康づくりをサポートする専門職です。

医療系資格のなかでもニーズが高く、これからも続くと見込まれています。

受験資格

  1. 国が指定した学校または歯科衛生士養成施設を卒業した人(卒業見込みを含む)
  2. 外国の歯科衛生士学校を卒業、または外国の歯科衛生士免許を得て、厚生労働大臣が1.と同等の知識および技能をもつと認定した人

試験内容

  1. 人体の構造と機能
  2. 歯・口腔の構造と機能
  3. 疾病の成り立ちおよび回復過程の促進
  4. 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会のしくみ
  5. 歯科衛生士概論
  6. 臨床歯科医学
  7. 歯科予防処置論
  8. 歯科保健指導論
  9. 歯科診療補助論

合格率

95%程度

専門・認定歯科衛生士

  • 認定歯科衛生士
  • 日本歯周病学会認定歯科衛生士
  • インプラント専門歯科衛生士
  • 日本歯科審美学会歯科衛生認定士
  • ホワイトニングコーディネーター
  • 日本成人矯正歯科学会矯正歯科衛生士

転職・キャリアチェンジ

歯科衛生士の求人は、歯科医院のほか、保健所や福祉施設においても高いニーズがあります。

介護保険で口腔ケアが認められていることもあり、訪問歯科診療も増えています。

保険・医療・福祉の国家資格取得者は5年以上の実務経験で介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格を得ることができますが、歯科衛生士も含まれます。

歯科衛生士を活かせる仕事-職種研究・キャリアアップに
歯科衛生士の勤務先は歯科医療分野が中心ですが、歯の健康や口腔ケアの重要性が高まり、活躍の場が広がっています。専門性を磨いてキャリアアップも可能です。

医療事務

医療事務は病院など医療機関の事務スタッフです。

女性人気が高い資格です。

病院の受付案内や電話応対、医療保険の請求(レセプト業務)、カルテの入力管理、備品や薬剤の管理発注などを行います。

診療報酬請求能力認定試験

医療事務の資格は複数ありますが、診療報酬請求能力認定試験は取得してからの活用度が高く、キャリアチェンジにも有利です。

公益財団法人日本医療保険事務協会が実施する全国一斉統一試験です。

受験資格

制限なし

試験内容

  • 学科試験(医科・歯科どちらかを選択)
    ・医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
    ・保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
    ・診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
    ・医療用語及び医学・薬学の基礎知識
    ・医療関係法規の基礎知識
    ・介護保険制度の概要
  • 実技試験
    ・診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)の作成
    (試験場への診療報酬点数表、 その他の資料の持ち込みは自由)

合格率

医科・歯科計30~40%

転職・キャリアチェンジ

大病院の医療事務は派遣社員や契約社員が多く、業務全体を専門の請負会社にアウトソースするケースも増えています。

こうしたアウトソースの会社に就職することもできますし、クリニックなどには正社員の求人があります。

女性が多い職種で、他職種での実務経験、社会人経験を積んだ人材を求めている医療機関が多くあります。

手に職をつけて、一般事務にはないやりがいを感じたい女性にとって、手堅いキャリアといえるでしょう。

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医療事務の転職やキャリアアップなら診療報酬請求事務能力認定試験が有利です。診療報酬請求事務能力認定試験の合格実績が高く、お手頃価格の通信講座をご紹介します。

まとめ

医療職は景気の影響を受けることが少なく、全体として転職市場は活発です。

有効求人倍率は全体数より高い状況が続いています。

医療と介護の連携が進み、医療職の活躍の場は広がっています。

今後もその傾向は続きますので、医療系資格は転職やキャリアチェンジがしやすい状況といえます。

医療系資格は資格を取得した後の経験がものを言う仕事ですが、20代・第二新卒のキャリアチェンジはまだまだ挑戦する価値があるでしょう。

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【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス
・試験実施機関ウェブサイト

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